(PHP 3ではなく)PHP 4には、Perlや他の言語とよく似た foreach構文があります。これにより 配列要素に関する反復処理が容易になります。この構造には、 2種類の構文があります。2番目の構文はあまり知られていませんが、 最初の構文の便利な拡張になっています。
最初の形式は、array_expressionで指定した配列に 関してループ処理を行います。各ループにおいて現在の要素の値が $valueに代入され、内部配列ポインタが一つ前に 進められます。(よって、次のループでは次の要素を見ることになります。)
2番目の形式も同様ですが、各ループで現在の要素のキーが変数 $keyに代入されるところが異なります。
注意 foreachの実行開始時に内部配列ポインタは、 配列の先頭要素を指すように自動的にリセットされます。 このため、foreachループの前に reset()をコールする必要はありません。
注意 foreachは、指定した配列自体に対してではなく、 そのコピーに対して処理を行うことに注意して下さい。このため、 each() 文のように配列のポインタ位置が変更され ることはなく、返される配列要素への変更は、元の配列には反映されま せん。
注意 foreach は、'@' によりエラーメッセージ出力を抑 制する機能をサポートしていません。
既にご存知かと思いますが、以下の文は機能的に等価です。
reset ($arr);
while (list(, $value) = each ($arr)) {
echo "Value: $value<br>\n";
}
foreach ($arr as $value) {
echo "Value: $value<br>\n";
} |
reset ($arr);
while (list($key, $value) = each ($arr)) {
echo "Key: $key; Value: $value<br>\n";
}
foreach ($arr as $key => $value) {
echo "Key: $key; Value: $value<br>\n";
} |
使用法を示すためにその他の例を示します。
/* foreach の例 1: 値のみ */
$a = array (1, 2, 3, 17);
foreach ($a as $v) {
print "Current value of \$a: $v.\n";
}
/* foreachの例2: 値 (説明用にキーを出力) */
$a = array (1, 2, 3, 17);
$i = 0; /* 説明用 */
foreach($a as $v) {
print "\$a[$i] => $v.\n";
$i++;
}
/* foreachの例3: キーと値 */
$a = array(
"one" => 1,
"two" => 2,
"three" => 3,
"seventeen" => 17
);
foreach($a as $k => $v) {
print "\$a[$k] => $v.\n";
}
/* foreach の例4: 多次元配列 */
$a[0][0] = "a";
$a[0][1] = "b";
$a[1][0] = "y";
$a[1][1] = "z";
foreach($a as $v1) {
foreach ($v1 as $v2) {
print "$v2\n";
}
}
/* foreach の例5: 動的配列 */
foreach(array(1, 2, 3, 4, 5) as $v) {
print "$v\n";
} |